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ワンダーランド

久しぶりに古本屋で本を買った。

古本屋といっても神田にあるような古書店といった専門的なところではなく、少し郊外にあるような大型の古本屋だ。
多いのは文庫本、それも国内作家のもの。次いでマンガの単行本。CDやDVD、エッチ本を扱っているところもある。
こういうところの書棚は普通の書店とは並びが異なっていて、いつもとは違う感覚になり、それが刺激的だったりする。

今日も覗くだけのつもりだったが欲しいと思っていたものを見つけてしまった。

○G・ガルシア=マルケス全小説 「迷宮の将軍」「愛その他の悪霊について」
それぞれ今年の10月と8月に刊行されたもので、新刊といってよい。出版社の書籍案内までそっくり挟まっている。
これが半値なのですぐに手が伸びてしまった。

○貫成人「哲学ワンダーランド」
哲学は多様な考え方のアーカイブである、という見方から身近な疑問について述べている。
最後のページに次のようなことが書かれている。
“けれども、自分の行為や主張は闇雲におこなわれるのではない。それについては「弁明を与えること」ができなければならない。そして、いかなる弁明が適切かは、それが誰に向けられるかによって変化する。それが考える、ということだ”

似たようなことを村上龍も書いていて、そこでは“文脈”という言葉が使われていた。
文脈がわかっていなければ表明された言葉や状況を理解することはできない云々、ということだったと思う。

この引用で真っ先に浮かんだのはものすごく身近な例だが、写真のキャプションのことだった。
写真には言葉が必要で、その言葉は誰に向かって発せられているのか理解しなければ、その写真の主張することが正しく伝わらない、といったことだ。
by pprivateeye | 2007-11-26 18:02

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye