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プラチナ印画

神田・神保町にあるギャラリー福果で、小林伸幸 プラチナ写真展「自然画」を見る。
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8×10で撮られた風景というだけで、あまり大した期待もせずに見に行ったのだが、これがびっくり。すごい写真だった。
プリントの大きさは11×14だった。これだけでも十分感動ものだ。
引き伸ばしたのかとたずねたら、
プラチナ・プリントは低感度で紫外線にしか感光しないので、引き伸ばしはできません。
では、どうやって伸ばしたのですか?
8×10のネガをスキャンで取り込んで、拡大してネガ出力したものを密着焼きしました。
とのこと。
デジタルでネガ出力できるとは知らなかった。最大で20×24までできるらしい。
印画紙は、特注の和紙に自分で感光剤を刷毛で塗ってつくっているとのこと。だからイメージは、ネガキャリアで黒枠を出すのと同じように、黒く囲まれている。雪のようなハイライトの箇所は和紙の下地が見え、それが味になっている。日本の風景とよく合っていた。
ものすごく欲しいと思ったのが4点あった。しかしお値段は1点17万円。しばらく考えたが買えなかった。後々これを後悔するのであろうか。

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Now Listening : Antonio Farao / Black Inside
by pprivateeye | 2007-03-02 21:16

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye