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自分の風景、ということ

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2018年2月27日(火)

◆東京銀塩写真クラブ、銀座松屋「世界の中古カメラ市」
写真家田村彰英さんが主宰する写真クラブの展示。モノクロの作品。好きなトーンの作品が多かったが、濃厚なトーンの畑の写真が好み。
当然だがこの後、各店の中古カメラを見学する(←全然購入する気なしw)。最終日なのでどんなカメラが売れたのかわかる。中判カメラはほとんど目にしなかった。コンパクトカメラも少ない。知り合いのカメラ店の人曰く「コンタックスバブル」だそうで、コンタクスT3Blackが19万と目をむくような価格が付いていた。つまり、売れていないわけだが、それだけの値付けがされるくらいには人気があるということになる。だってハッセルの標準セットが12万くらいだからショックが大きいよ。


◆久光菜津実写真展「その森で観てきたものの全てあるいは一部」、TOTEM POLE
作者はこの3月に造形大を卒業する若い人。いろいろなフォーマットのカメラを使い、
ベタ焼きも含めたいろいろなサイズのプリントで壁から天井にまで展示している。被写体はすべて森。タイトル通りの展示だった。その中で、4×5のネガを複数枚重ねてプリントした作品が面白かった。作者自身の森になっている。


◆池上諭写真展「蜜柑が赤く熟れている時分」、epSITE
コニミノなので何度か作品を見たことがある。カラーで風景やスナップの作品で、今回は愛媛県で蜜柑の収穫を手伝っているときのもの。といっても収穫作業そのものを撮影したものではない。人物は写っておらず、日が傾いた時間に撮影したのだろうか、赤味ががっている。静かな風景で人の気配がなく、見る人によっては怖いと思うかもしれない。フィルムで撮影しスキャンしてデジタルプリントされた作品だが、
残念なのことにスキャンが甘いのか近寄って見ると全体にボンヤリとしていたところだ。ところで帰りに書店で「桜の実の熟する時」(島崎藤村)というタイトルを目にしたが関係あるのだろうか。






  





by pprivateeye | 2018-03-17 00:17

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye