Private Eye

ppeye.exblog.jp ブログトップ

「東京・TOKYO」

f0067724_1233829.jpg



2017年1月24日(火)

・東京都写真美術館
3F「TOPコレクション 東京・TOKYO」
都写美の所蔵品展。東京という切り口で、林忠彦の「太宰治」から本城直季の「東京タワー」まで41名の作家の作品が展示されている。9割くらいはどこかで目にしたことがあるものだ。ホンマタカシの「Tokyo and my Daughter」シリーズが一コーナー設けられており、やや多めの展示だった。他は多くても5~6点かな。一番いいなと思ったのは荒木経惟の「写真論」からのもの。猫は余計なような気がするが、銀座の路地裏とか日本橋の近くとか、最近のスナップには見られない、端正な撮り方で気持ちがよかった。やればできるじゃんという感じw

2F「東京・TOKYO 日本の心身作家 vol.13」
展示順に中藤毅彦、佐藤信太郎、小島康敬、元田敬三、野村恵子、田代一倫の6名。それぞれかなりの点数が展示されおり、普段ギャラリーで見る以上だった。
キャプションを読んだ限りでは、田代さんが一番写真というものに対する考え方深いように思われた。そこには、街中でポートレートを撮らせてもらうのはある種の「生活の中断」であり、その際「撮る⇔撮られる」という関係において見返されるほうが撮るという特権が顕著になる、というようなことが書かれていた。これは新鮮な考え方だった。その「生活の中断」の一瞬が写真となっているわけで、したがって人物像だけでなくその周りの環境も入っているし、なにより被写体がきちんとカメラを見ているとうことで特別な時間となって表れている。
中藤さんはいつものようにストリートスナップだが、その東京がなぜか散漫に見えてしまった。自分がよく知っている場所なだけに求めるものが異なってしまうのかもしれない。
佐藤さんはデジタルで何枚ものカットをつなぎ合わせたパノラマ写真で必ずどこかにスカイツリータワーが写り込んでいる。それは地霊的な意味合いを込めているらしいのだが、見る側としてはそこに視線が取られてしまって街の広がりの印象が希薄になってしまった。
小島さんはほとんど人の気配が感じられない東京で、模型のようにも思えた。
元田さんはかつてのツッパリ仲間を撮っているようにも思えて、ノスタルジーの強い印象だった。
野村さんだけはキャプションがなく、二枚一組で見せる展示が多かったので、写真集を見ているようだった。





   
[PR]
by pprivateeye | 2017-01-26 01:55 | Comments(0)
line

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30