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イングマール・ベルイマン

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早稲田松竹でイングマール・ベルイマン監督の作品を4作観る。

10月4日(日)
「第七の封印」(1957年、スウェーデン、97分、モノクロ)
 出演:マックス・フォン・シドー、グンナール・ビョルンストランド
参考書代わりにしている「死ぬまでに観たい映画1001本」の中扉の写真に、この映画の騎士と死神がチェスをしているシーンが使われている。どんな映画だろうと思っていたが、映画そのものが象徴的でなので比較的わかりやすい内容と言える。騎士と従者はドン・キホーテを思い出させたし、チェスの好きな死神、その死神がノコギリで木を切るシーンなど、結構笑えるものを含んでいる。騎士は神の存在(不在?)について考えているがあまり深刻な印象ではなく、行動全般に淡々としている。従者のほうが人情味がある。第七の封印とはヨハネの黙示録から採られたもののようだ。

「夏の遊び」(1951年、スウェーデン、90分、モノクロ)
 出演:マイ・ブリット・ニルソン、ビルイェル・マルムステーン
バレリーナの許に日記が届けられる。かつて愛した男性のもので、そこからフラッシュバックで過去のシーンが何度か挿入されるが、女性の顔があまり変わっていないので、これはいつのシーンだろうかと思ってしまう。最後の場面で、いまを生きると決心したところは、なぜか安っぽい女性に見えてしまった。


10月7日(水)
「秋のソナタ」(1978年、スウェーデン、92分、カラー)
 出演:イングリッド・バーグマン、リヴ・ウルマン
母と娘の確執。一見和解したように見えるものの、状況は全然変わっていない。話し合いのなかで娘が普段はかけているメガネを外すシーンが何度かあるが、それは彼女が本音を語っているときなのだと思った。
イングリッド・バーグマンはあの「カサブランカ」から36年が経っている。鼻の筋が曲がっているのが妙に気になった。

「冬の光」(1963年、スウェーデン、82分、モノクロ)
 出演:グンナール・ビョルンストランド、マックス・フォン・シドー
「第七の封印」とは役回りが逆になっている。祈るけれども何も変わらない。それでも祈るしかない牧師。光りの明暗よりも雪景色が印象に残っている。普通の雪のある景色であり、北欧という特別さがないのがいい。自動車は左ハンドルだったが、道路は左側通行だった。


このなかでは「第七の封印」がいいな。「冬の光」は“神の沈黙”三部作といわれる二作目で、他の2本も含めてもう一度観たい。
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by pprivateeye | 2015-10-10 11:08 | 映画 | Comments(0)