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「美しい写真」

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9月1日(火)

☆「セバスチャン・サルガド 地球へのラブレター」をBunkamura ル・シネマで観る。1日で、火曜のサービスデだったので通常1800円が1100円となる。
原題:The Salt of the Earth。監督:ヴィム・ヴェンダース、ジュリアーノ・リベイロ・サルガド。
写真家サルガドのドキュメンタリーだが、作品(モノクロ)と実際の映像を交互に淡々と見せている。サルガドの撮影の仕方はあわてることなく、静かに、構図を考えながら、ゆっくりとシャッターを切っていた。何回もシャッターを切るわけではないようだ。特に構図には気を使っているようで、北極熊の場面では「ダメだ。熊の記録を撮っているわけではない。背景に何もない」と言っていた。サルガドの作品はまるで演出したかのような、絵になる場面を撮ったものばかりだが、それは彼の強烈な美意識によるもののようだ。カルティエ=ブレッソンはいい構図になるよう人が通るまで待ったという話があるが、それ以上かもしれない。
近年はデジタル・カメラ(CANON)で撮影しているが、それをA3くらいのサイズにプリントしている。すべてモノクロだ。奥さんが編集を考えるときプリントを壁にマグネットで留めている(畠山直哉さんと同じだ)。ヴィム・ヴェンダースに説明するときも100枚以上のプリントの山から引っ張り出していた。
お父さんの土地は干ばつで荒れてしまっていたが、奥さんが始めた植林によって森が復活したのには驚いた。
世界各地の人間を撮っていたことから、動物などの作品「GENESIS」になったのは必然と言える。撮るものが人間から地球に広がったと言ってもよさそうだ。
原題はマタイ福音書に出てくる「地の塩、世の光」から。


☆「未来をなぞる 写真家・畠山直哉」をイメージフォーラムで観る。前売券。整理券番号はNo.3だった。
監督:畠山容平
今年2月に完成試写会をアーツ千代田で観ている。そのときの感想はここです。
青山ブックセンターでの「気仙川」のトークイベントのシーンでは自分の後ろ頭が写っていた。このトークイベントの模様はこちらです。
気持ちは写らない、しかしその方角は示している(と思う)。
美学の問題。被災地の写真に対して美しいと思うことに対する罪悪感のようなものについて。
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by pprivateeye | 2015-09-07 19:48 | 映画 | Comments(0)
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写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
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