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「ウィークエンド・チャンピオン」と「さよなら、人類」

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8月12日(水)

渋谷のイメージフォーラムで「ウィークエンド・チャンピオン ~モンテカルロ1971~」(2013年)を観る。
整理券番号がNo.1だったw
原題:Weekend Of A Champion
プロデュース:ロマン・ポランスキー
監督:フランク・サイモン
1971年のF1モナコGPでのF1ドライバーのジャッキー・ステュアートを追った映画。取材というよりも友人のポランスーといっしょのところを撮影したという感じで、その意味ではプライベートな印象もある。
いい映画だ。正直で正確なドキュメンター映画といってもいい。F1を知っている者なら全然嘘がないのがわかる。現在の二人の対談のシーンを入れたのもよかった。また、ホテルの朝食を摂りながらコーナリングの仕方について解説しているシーンも、ドライバーの感性によるドライビングの言葉も興味深い。「車は静かに走らせるんだ」(だったかなw)。ニキ・ラウダとジェームズ・ハントのバトルを描いた「RUSH」よりも地味だがリアルだ。もっとも後者は事実に基づく創作だから仕方ないが。
ジャッキー・ステュアートがレースの安全性向上を強く主張したのは有名だ。専属ドクターの配置、テールライト、etc. 当時はバリアもなく車がが走っているすぐ側まで人がいることが驚き。
ミラボー~ヘアピン~ボルティエ~トンネルの箇所は40年前には周りにほとんど建物がなかったようだ。
ジャッキー・ステュアートは三回ワールドチャンピオンを獲得しているが、この1971年が二度目となる。通算では27勝をしている。この勝利数はアラン・プロストが1987年ポルトガルGPで28勝を達成するまでなかなか越えられない数字だった。フジTVのF1中継で今宮純が感慨深げに話していた。
ちなみにこの1971年のF1ドライバーは有名なところをあげると、フェラーリがジャッキー・イクスとクレイ・レガッツォーニ、ティレルがジャッキー・ステュアートとフランソワ・セベール(オーナーの若きケン・ティレルも懐かしい)、ロニー・ピーターソンがマーチ、グラハム・ヒルがブラバム、エマーソン・フィッティパルディがロータス、といったところ。
ところで映画のタイトルはなんとかならないものか。これではまるでアマチュアの週末レーサーの話かとも思えるぞ。でも原題通りなんだよなあ。


恵比寿に移動して、「さよなら、人類」(2014年)をYEBISU GARDEN CINEMAで観る。
実は恵比寿ガーデンプレイスに映画館があるのをこの映画の上映館を探していて初めて知った。こちらはほぼ満席と盛況だ。でも座席が比較的大きめだったので混雑感はなかった。
原題:A Pigeon Sat On A Branch Reflecting On Existence
監督:ロイ・アンダーソン
不思議な映画だ。特にストーリーはなく、細かなシーンをつなげただけで、それぞれに特に関連があるわけではない。サムとヨナタンという、全然冴えないセールスコンビが途中から主役のような立場になるが、物語らしきものは二人がドラキュラの歯とか笑い袋といった面白グッズをセールスするがまったく売れないということくらい。
全体に風刺のようにも見え、不条理のようでもあり、カフカの世界を思い浮かべたが、ではどこが似ているのかと言われると説明できない。映像的にも各シーンが固定カメラで、シーンの中での人物の動きも少ない。いや、ほとんどない。動かないことが不自然さを強めている。
一点だけ具体的な名前が出てきた。戦争相手がロシアで、その戦争に負けてしまう。
全体の色使いとかセットの作りとかなどから、東欧の映画かと思っていたら、監督はスウェーデンの人だった。
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by pprivateeye | 2015-08-14 13:13 | 映画 | Comments(0)