「大きな玉ねぎの下で」
2015年 08月 02日
7月18日(土)
須田一政写真展
・「SOLO」、成山画廊
・「Rei」、AKIO NAGASAWA GALLERY
九段下のこの辺りに来ると、東京の他の場所とはちょっと違う空気が流れているような感じになる。これに少し似ているのは皇居前広場か。実体験はしていないものの、苦い感触がある。
成山画廊での須田さんの作品はシリーズから外れたものだろうか。「苦い感触」を連想させるイメージのものもあった。都写美での展示でもそうだったが、小さなプリント、まだワークプリント以前のプリントもまとめて見せるというのも好きなのかな。
銀座の展示は下着を着けたマネキンのシリーズ。これは作者の意図が読みづらかった。どんなに工夫してもマネキンの肌触りは人のそれとは異なるし、そのため下着に対するエロチシズムも希薄だ。写真集のあとがきで、ここには50数点の作品があるがその背後にには数千枚のカットがあることを思ってほしい、みたいなことが書かれていて一番印象に残った。