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残念な企画

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・「ゼラチンシルバーセッション」、AXIS GALLERY
もう8回になるのか。
キャプションを書いたチラシを受付で手渡されて驚いた。帰るときに返せとのこと。会場に備え付けのものではなく、A3サイズの紙をを二つ折りにしただけのものだ。こんなのを返せとは初めてだ。また、これまでは小冊子がついていたが、カード形式の展示カタログとなり別途購入が必要となった。だから500円から300円に値下げしたとのこと。冊子やカタログで作品の再現を望んでいるわけではないし、ハガキのようにバラバラで紙箱に入っているという普通でさえ変なものにしないで、記録という意味でも同じ形式を続けてほしかった。
展示については、カチンときていたせいもあるかもしれないがあまり面白くなかった。無理やり競作にしており、つまらない。少なくとも何人かの作品はその人の撮り方・発表の仕方ではなかった。悪く言えば、お遊びになってしまっている。これがあなたの代表作になる可能性がありますかと聞かれてYesという人が何人いるか。「撮り下ろし競作」というのは広告屋の発想のような気がする。一方、お互いのネガを交換してプリントしたり、一つのネガから4人が自分なりのプリントを作るといったことは写真家的だと思う。
これまでは緩いながらも芯の入った企画で良かったけれど、今回は残念な気持ちが強く、楽しみにしていた公開審査も聞く気になれず早々に帰ることにした。
もうひとつ、マイケル・ケンナの展示は余計だ。(いいとは思わないが)今回の企画から外れており、それに最大のスペースを与えているのはおかしくないか(売るためか)。

(追加:FBより転載)
以前に北井一夫さんが「冊子には写真が小さくなってもいいから展示した作品は全部載せてほしい」と、ガーディアン・ガーデンのタイムトンネル・シリーズの展示の際に言っていた。
今回のゼラチンシルバーセッションも前回までの冊子と同じように作って欲しかったな。
小さな冊子だと写真も小さくなり、細部は見えないのでそのときは軽視しがちだが、わずか1年でも経つとそれは立派な資料になり、回数を重ねればそれが歴史となる。





  



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by pprivateeye | 2015-04-29 19:31 | Comments(2)
Commented by 中藤毅彦 at 2015-04-29 20:02 x
中藤 毅彦 なるほど、貴重なご意見をありがとうございます。ただ、ケンナの作品が今回の企画から外れて云々、また今回の作品が代表作となるのか云々という下りは、ゼラチンシルバーセッションの運営の根本理念を誤解されてはいないでしょうか?ゼラチンシルバーセッションは、存亡の危機にある銀塩フィルムを愛用する写真家が世代、ジャンルを超えて集まり、銀塩の楽しさや存在価値を知って貰うために何か出来ないかと行動している企画です。別に生涯の代表作をここで示す為にやってる訳ではなく、言葉通り銀塩の価値を啓蒙する為の遊び心を持った「セッション」だと思います。(本当の勝負は、自分も含めて個々の写真家が個展や写真集、また広告等の各々の活動の場で闘っています)また、この活動は展示のみならず、フィルムメーカー等への話し合いの場を持っての働きかけなども行っており、全てのフィルム愛用者の利益と目的を同一にすると思います。前野さんも銀塩を楽しまれているのならば、その目的は重なる活動なのです。今回、マイケル•ケンナがゲストで展示している事も、その目的から現在世界トップレベルの(好みや異論もあるかも知れませんが、一般的な評価において)プリントを作る作家の生のプリントを展示し、そのお話を聞く機会を作る事で、少しでも銀塩の存在価値を知って貰おうという試みであり、決して企画の趣旨から外れているとは思いません。自分の作品がつまらないとしたら、取りあえずその事に関しては反省せざるを得ず、ご指摘真摯に受け止めますが、仲間の活動について批判されるのであれば、この場を借りて反論させて頂きます。完璧でなくとも良いのです。少なくとも何もしないよりは、何か出来る事を考え、行動しないと銀塩なくなっちゃいますよ‥
Commented by pprivateeye at 2015-05-01 10:47
中藤様、長文のコメントありがとうございます。
ただ、銀塩写真の存在価値と、自分の写真の好みとは別問題なので、これは好きな写真だ、これは好きになれないといったことはこれからも発言していくつもりですので、よろしくお願いします。
一言付け加えるとすれば、自分の発言はあくまでも個人の感想文の域を出るものではないと思っています。批評といったきちんとしたものでは決してないということです(そんな知識もないし、勉強もしていません)。
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写真について、極私的な、 あれやこれや


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