グループ展は個性の違いが面白い。
2015年 02月 16日
2月14日(土)
・「第12回 THE DARKROOM 会員展」第一期、GALLERY COSMOS
グループ展なので多くても一人4~5枚程度だが、それでもまとめるというのは難しいものだと思った。特にポートレートは人物も撮影状況も異なるので、それらを均一の調子に仕上げるのはかなりの経験が必要になってくるのだろう。また、ピントの位置とか、タイトルと写真の関係とか、ひとつの世界を構成するのはいろんな要素が絡んでくるのだと実感。
・佐久間里美展[○△□]、POETIC SCAPE
これは前回見た「In a Landscape」よりも前のシリーズだろうか。前回はまるで多重露光のように予想外のイメージが捉えられていたが、このシリーズはタイトルにもあるように風景の中から○や△など形を抽出している。どちらにも共通するのは色で、明るいイメージを求めているようだ。好みからするとこの形のシリーズのほうが緊張感が感じられていい。
・「monochrome Ⅹ My Best One...(私の一枚)」。gallery E&M 西麻布
谷さんの東京タワーのシリーズでは一番好きなイメージが展示されていた。稲垣さんは以前の個展のときよりも一皮むけたいい感じの作品だ。ウォームトーンの印画紙を使ったものが多いなかで舞山さんのプリントは白と黒が鮮やかで他とはまったく異なっていた。41人の展示のなかで一番いいなと思ったのは原さんのパリだ。8×10で撮られた工事現場は、ギャラリーの竹内さんも言っていたようにトリミングするところがない。隅々までいろんなものが写っており、細かな部分まで読み取れ、見飽きることがなかった。