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定番「渋谷川」

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12月2日(火)

・広瀬耕平写真展「寡言の街」、TOTEM POLE
モノクロのスナップ。ここでは人の顔が見えないものをセレクト。人=欲望と捉え、街を行く人の流れは欲の流れとして考えている。それを街頭でのスナップで表したいとのこと。

・清水はるみ写真展「icedland」、Place M
カラーの風景作品。勘違いと無知から安易に判断してしまっていた。キャプションを読んで不思議に思ったことを作者に尋ねて、まったく浅はかな見方をしていたと気付く。作品はアイスランドの風景でその上に氷のイメージが被せてある。小細工をしないで風景だけでもいい写真なのにと思っていたら、アイスランドで撮影した風景の写真と現地で採集してきた小石などをいっしょに水に沈めて凍らせてから再度それを撮影したものだった。だからタイトルは"Iceland"ではなく"icedland"と作者の造語になっている。他にもカラーの冊子、モノクロの風景の作品を見せてもらう。写真や美術の勉強をまったくしたことはないとのことだったが、風景やものの形をうまく捉えるセンスを感じた。

・太田全治写真展「娑婆」、Place M
街中の景色をハイコントラストで表現。デジタルだろうか、エッジが目に突き刺さってくるようだ。小さな作品よりも大きな展示のほうが面白そう。

・森下大輔写真展「きわまで満たせ。」、M2 Gallery
モノクロの風景をスナップ。キャプションの代わりに長い詩が大きく展示されていたが読む気になれなかった。

・原芳市写真展「神々の系譜・序章」、蒼穹舎
これまで見た「常世の虫」と同じ系列にある作品だと思った。作者自身も同様なことを話されていた。ただし、ここではスクエア・フォーマットでロール紙に大きく伸ばされている。このシリーズはこんな感じか尋ねたら、今回はこうしてみたかっただけとのこと。タイトルに序章とあり、大きなシリーズが期待できそうだ。

・「闇の光 吉村朗の軌跡」、ルデコ 3F
写真集の出版に合わせた展示。写真家の湊正博さんによる企画らしい。吉村さん自身は2年前に亡くなられている。今回の展示を見てもあまりピンとこなかったのだが、UP FIELD GALLERYでやはり湊さんの企画によるグループ展に二度参加している。それを見ているはずなのだがどんな作品だったのかどうしても思い出せなかった。ピンとこなかった理由として考えられるのは、吉村さんが「近代日本」を意識した作品を撮っているからだ。自分とほぼ同じ世代なのだが、あまり似た感覚はない。自分自身ノンポリだとは自覚しているが、それにしても吉村さんの時代意識は一世代上の人たちのもののように思える。それに加えて実験的な表現を行っているので、自分の中で共鳴する部分が少ないのだろう。吉村さんは何をしたかったのだろう、という疑問が残った。
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by pprivateeye | 2014-12-03 00:41 | Comments(0)