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中野~新宿、夜は映画

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11月28日(金)

・土田ヒロミ写真展「砂を数える Counting Grains of Sand」、ギャラリー冬青
81年頃が充実していたようだ。人のみっちり感がいい。豊島園と大磯は定点観測のように撮影。人物は大抵無表情だ。笑顔などが見えないほうがいろいろ考えさせられていい。
師匠の新しい写真集『prana』を発見。今回の表紙はグレーだ。体裁は『da.gasita』と同じ。帰ろうかなと思っていたところへ写真仲間のA河さんがやってきた。

・中澤仁写真展「時空の記憶」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーA
フォトコンテストをメインにしてきた人のようだ。一点一点、目を引くような面白さはあるが、作家性というか思想というか、面白さ以上のものは希薄に感じた。プリントはマット系の紙のためインクが吸い込まれているようで全体にノッペリしていて残念。

・髙田昭雄写真展「よみがえれ千枚田 ―岡山 上山郷―」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーB
中国南部の千枚田の写真を見た経験からすると貧弱に見えてしようがなかった。ここを蘇えらせようという若い人たちは普段何をしているのだろうか。ここに住み着いたとは思えなかった。一種のイベントのようだった。
ただ、作者は40年近くも撮影を続けており、定点で撮られた2点の写真はよかった。

・髙木忠智写真展「諫早 ~haha naru umi~」、コニカミノルタプラザ・ギャラリーC
諫早の水門をテーマに撮影したドキュメント。ニュースでわずかに知る程度だが、水門を開けるか閉めるかは漁業か農業かの問題だと理解している。副題にあるように作者は海を戻したいという立場のようだ。ドキュメント写真が苦手なのはあるいは面倒なのは、こういった問題をまったく避けて通れないことだ。

・斎藤純彦写真展「Milestones」、新宿ニコンサロン
以前にニコンのポートフォリオレビューで作品を見たことがある人だった。先方のほうがこちらの顔を覚えていて先に挨拶されてしまった。金村修WSに参加している人で一目でそれとわかる、モノクロで6×7の作品だ。それとわかるが作品はよかった。特に、マトリックスに展示された奥の壁がいい。ほぼ順光で水平に撮られている。東京郊外の近距離の風景。金村作品のような雑然感は低い。みっちり、きっちり撮られているためだろうか、46点の展示だがそれ以上に思えた。金村さん、小松浩子さん、タカザワケンジさんといっしょになる。


(FBから転載、修正、追記)
午前0時の映画祭(USTREAM)で「素晴らしき哉、人生!」(1946年、アメリカ)を観る。
原題:It's a Wonderful Life
監督・製作:フランク・キャプラ
出演:ジェームズ・ステュアート(ジョージ・ベイリー)、ドナ・リード(妻、メアリ)、ライオネル・バリモア(ヘンリー・ポッター)、トーマス・ミッチェル(ジョージの叔父、ビリー・ベイリー)、ヘンリー・トラヴァース(クラレンス)
アメリカの映画学生は必ずこの映画を見せられるらしい。ピューリタン精神を反映したような、人生を肯定的に描いた作品だ。ジェームズ・スチュアートは適役だ。
この映画の評で思わず頷いたのは、これは「お話」である、と述べたものだった。長い評だったが最初のこの言葉で大いに納得させられた。
よく映画を観終わった後は、他の人はどう思ったのか知りたくてネットでレビューを読んだりする。そのとき、点数の低いレビューを主に読んでいる。というのは自分とは違う感想はどんなものだろうかと思うからだ。しかしそれらを読むとガッカリさせられることが多い。きちんと映画を観ていなかったり、現在の視点で古い映画を判断したり、自分の狭い経験からしか観ていないような評がほとんどだ。ネガティブな評価でもしっかりとしたものならなるほどと思えるのだが、そうでないとレビューなんかだと読むものじゃないと思ったりする。
じゃ読むなよと言われそうだが、観た映画については話をしたくなってしまう。
だから、映画に限らず写真展や読んだ本について自分が書くのは評ではなく感想だと思っている。よくものが見えている人にとってはその感想ですらまだまだだねというレベルかもしれないが、幸か不幸かその意見は自分のところに届くことはない。
ところで、版権が切れてパプリックドメインとなった映画をUSTREAMで放映してきた「午前0時の映画祭」はこれで終了とのこと。古典・名作といわれるものが観られて、楽しみとともに勉強にもなっていただけに残念だ。
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by pprivateeye | 2014-12-02 02:09 | 映画 | Comments(0)