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「三千世界の鴉を殺し ぬしと朝寝がしてみたい」

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9月25日(木)

市川コルトンプラザで「幕末太陽傳 デジタル修復版」を観る。<第2回 新・午前十時の映画祭>
監督:川島雄三、出演:フランキー堺(佐平次)、左幸子(おそめ)、南田洋子(こはる)、石原裕次郎(高杉晋作)、他有名な人多数。
落語をベースにした幕末の品川遊郭での物語。「居残り佐平次」「品川心中」「三枚起請」など。ただし普通でないのはオープニングは現代の品川の風景から始まる。さらにプログラムの解説によると、本来のラストシーンは佐平次は江戸時代のセットから現代の品川に飛び出していく、というものだったらしい。ただし猛反発をくらってオーソドックスなものに収まったようだ。最初のアイデアどおりだったらシュールな印象で現代的なもっと面白いものになっていたと思う。
出演者では若衆・喜助役の岡田真澄が印象的だった。若い頃は細面で西洋人っぽさがもっと強かった。そのことについて「あっしはこう見えても品川生まれの品川育ちで生粋の・・・」と二回も説明しているのが可笑しい。裕次郎は歯並びの悪さが気になった。左幸子と南田洋子は対等の役のはずだが、左幸子のほうが「品川心中」や「三枚起請」に絡んだ演技でよかった。この7年後には「飢餓海峡」でかわいい女性を演じている。佐平次は陽気な(そういうふうに振舞っている)役なのだが、肺を病んでいるという設定のためどこか暗い影が漂っている。それがフランキー堺の表情にうまくあっている。
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by pprivateeye | 2014-10-01 00:35 | 映画 | Comments(0)