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「ブルージャスミン」

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5月27日(火)

・村越としや写真展「もつれるものをほぐすとき」、TAP Gallery
実家でブツ撮り。ハンマーやのこぎり、自分の靴や拾ってきた薬莢など。これまで実家周囲の風景を中心に作品を展示してきているが、今回の作品を見てなぜかホッとするような気がした。震災後の風景ということで見る側も何らかの緊張感を持っていたのかもしれない。それが、身の回りにあるものということで気の置けない場所に帰ってきたことを連想させているのかもしれない。


・門井幸子写真展「春 その春」、蒼穹舎
根室半島の春。草や林、霧を撮影。雑木林を撮ったもので、水たまりができている一枚がいいと思った。全然絵は似ていないのだが、なぜかウィン・バロックの有名な「森の妖精」を連想した。



渋谷のBunkamura ル・シネマ1で「ブルー・ジャスミン」を観る。
この映画のことは写真仲間がFBに日曜の最終回を割引で観たと書いていたことで知った。ネットで調べると火曜と日曜の最終回がサービスデーで割引1,100円ということで、この日も19時過ぎの最終回を観るつもりでチケットを買いに行ったら、火曜は終日割引ということだった。ひとつ前の回の指定席を購入。少し得した気分になる。ただ、場内は思ったよりも狭かった。席は大体いつもD列かE列の中央にしている。このときは自分より前の列に座っている人がいなくて独占したような気分になる。
監督・脚本がウディ・アレン、出演はケイト・ブランシェット(ジャスミン)、アレック・ボールドウィン(ハル)、サリー・ホーキンス(ジンジャー)。米国で2013年公開。
映画評を読むと、プロットやキャラクターが類似しているということでテネシー・ウィリアムズ「欲望という名の電車」が挙げられている。この作品は観たことがないが、ビリー・ワイルダー「サンセット大通り」を挙げている評もあり、こちらはなるほどと思った。かつてのセレブが財産を失って妹のところに身を寄せる。しかし以前のリッチな生活が忘れられず、行動もその当時と同じように振舞ってしまう。最後は妹のところも飛び出してしまい、公園のベンチで独り言か反省の言葉かわからないことをしゃべって終わる。
現在の妹の家での生活と以前のセレブな生活が交互に出てくるが、以前の生活がジャスミンの回想なのかどうかはっきりしないところはいまと昔が同じ、つまり主人公は全然変わっていないということを言いたいのかな。全般に柔らかい色合いの画面作りだが内容はかなりシリアスなものだ。財産を失った理由は夫の金融詐欺を自分が告発ためだが、金融取引で優雅な生活を送りそれが突然崩壊するという展開は2008年のリーマン・ショックのことが背景にあると言われている。ウディ・アレンもインタビューで、そういったことがあったのであまり米国では売れない自分の映画が今回はよく観られていると答えている。いろいろなブランドの服やバッグ、靴などが出てきてそれも楽しみみたいな評もあるが、シャネルやヴィトンの名前は知っていても型でこれは何何だと全然わからないのでリッチ感を楽しむには損をしているのかもしれないなあ。





「気の置けない」の意味、語法はここ
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by pprivateeye | 2014-05-29 18:06 | 映画 | Comments(0)