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「去年マリエンバートで」

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5月9日(金)

写真仲間がFBでアンスティチュ・フランセ東京(旧東京日仏学院)でアラン・レネ追悼特集の映画上映があることを教えてくれたので、整理券を求めて朝から出かける。
お目当ては「去年マリエンバートで」だ。レンタルでも見つからないので見逃してはとの思いが強かった。
上映は16:30からなので新宿へ写真展を見に行く。



新宿ニコンサロン
・第20回酒田市土門拳文化賞受賞作品展・山本眞弓写真展「風の民」
・森脇亨写真展「ときしろ」

コニカミノルタプラザ
A 長谷川雅一写真展「山里修景 群馬県南牧村2006-2013」
B 榎並悦子写真展「明日へ。――東北の息吹 東日本大震災から3年――」
C 永武ひかる×Wonder Eyes「ワンダー・リオ~ブラジル写真展」

時間つぶしのためとはいえ、何の情報もなく写真展に行っても当然というべきか、好みの写真に出会えることは少ないようだ。今日はほとんどハズレだった。「ときしろ」というタイトルが一番良かった。
四谷三丁目から写真を撮りながら牛込界隈を歩いて飯田橋に出たのだが、暑くて足が痛くて疲れてしまった。



「去年マリエンバートで」は監督がアラン・レネ、脚本がアラン・ロブ=グリエで、1961年公開。
映画の構成と疲れていたのとで途中何度もコックリしてしまった。なので、よくわからなかった、こんな映画なんだ、という感想しかなかった。後でウィキペディアやYahoo映画レビューで知識を補充。黒澤明「羅生門」(つまり芥川龍之介の「藪の中」)から影響を受けたことや、複数の視点による相違をシナリオの分断・再編集していることなど知る。それられを読んでなるほどと思った。こういった構成は文学的(小説的)であり、また、周囲や背景はストップさせてしまうことなども含めて、極めて映画的な作りとなっている。だってストーリーそのものは、ある意味密室劇であり、男が人妻を口説く話にすぎないもの(笑)。
ところで、スーザン・ソンタグは「反解釈」の中でこんなふうに書いている。
 インタヴュー記事から察するに、アラン・レネとロブ=グリエは「去年マリエンバートで」を作ったとき、同じ程度にもっともらしく見えるいくつもの解釈を同時に包容できるように意識的に狙ったらしい。しかし、「マリエンバート」を解釈したいという誘惑に陥ってはならない。この映画で重要なのは、その映像のいくつかの純粋な、翻訳不可能な、官能的な直接性であり、また映画形式論上のある種の問題に対してそれが示した、狭くはあるが厳密な解答である。
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by pprivateeye | 2014-05-13 00:27 | 映画 | Comments(0)