写真の教育はどこにある?
2013年 07月 15日
7月6日(金)
ギャラリー冬青でトークショー「亀山仁×渡部さとる」に出席。
ミャンマーへはワークショップのメンバーたちと自己責任ツアーで行ったのが最初。その後、個人的に何度も訪れている。
プリントが美しいのだが話を聞くと、現像の際の液温は20.0~20.4℃とか結構厳密なようだ。そして最後に行き着くところが引き伸ばし機はダーストがいいということだった。
二次会にも参加。渡部さんがサンタフェのレビューで同じ写真で見る手が止まると書いていたので、それはどの作品か尋ねる。写真集「da・gasita」の中にもある、三方が岩に囲まれた波の荒い海の作品とのこと。スクエアのフォーマットで力が中央に集まっているのがよくわかるということらしい。何が写っているかではない。複数のレビュアーが同じことを話すというのは、彼らのベースが共通しているということ、個人の感性で意見を述べれば同じになることはないのだからそれは教育だろうという話になる。
では日本はどうかと考えると、そんな教育があるのかと思ってしまう。写真の批評の際に、歴史を踏まえて作品づくりをしなければみたいなことを何度か聞いたり読んだりしたことがあるが、それをどこで教えてもらうのか。独学では個人の感性に頼ることになってしまい、「歴史」を共有することは無理だと思う。