Private Eye

ppeye.exblog.jp ブログトップ

タルコフスキー 2

f0067724_17193433.jpg


8月8日(水)

ユーロスペースでタルコフスキー監督惑星ソラリスを観る。
原作はスタニスワフ・レムの『ソラリスの陽のもとに』。かなり昔に読んだ。優良なSF小説だ。
ストレートにSF映画となっているが、けっこう穴もいっぱいある。かなり低予算だったらしい。

映画のテーマとしては、愛するとはどういうことか、存在するとはどういうことか、といったことになろう。ただベースにはコミュニケーションの問題があると思う。
というのは、原作はファースト・コンタクトがテーマになっているからだ。

惑星ソラリスの海はどうやら生きているようだ。では知性を持っているのか。知性を持っていれば人間(地球人、人類)とコンタクトが取れるのではないか。
「海」は、宇宙ステーションにいる人間のある意識を実体化させるが、自身については何も教えてくれない。

で、この話を内向きに考えるか、外向きに考えるか。

内向きとは、この不思議な海のことはきっかけに過ぎず、愛とか存在とかの哲学的テーマについて考えること。具体的には、すでに亡くなった妻が以前と同じように目の前にいる。これを愛することができるのか、またそれは本当に妻に対する愛なのか、といったことを考えさせられる。

外向きとは、人間以外の存在に対してコミュニケーションは可能なのか、ということ。そもそも知性とは何か。人間が考える知性とはまったく異なる知性というものがあるかもしれない。そういった存在と意思疎通を行うことができるのか。この「海」に人間的な知性があるのかどうかもわからないのだ。

最後のシーンはロマンチックでなつかしく、切ないのだが、実はそれも人間の脳波を単にコピーしたものかもしれない。鏡のように映し返しただけなのかもしれない。

映画の初めのほうに出てくる高速道路のシーンは首都高の赤坂見附付近で、けっこうこのシーンが長い。が、それがストーリーに関係するかといえばほとんど関係はなさそうだった。
[PR]
by pprivateeye | 2012-08-09 17:21 | 映画 | Comments(0)
line

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
line
クリエイティビティを刺激するポータル homepage.excite
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31