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タルコフスキー

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渋谷のユーロスペースで「タルコフスキー生誕80周年記念映画祭」と題して、アンドレイ・タルコフスキー監督の作品8本が上映されている。名前だけは聞いたことがあるが作品はまだ観たことがなかったので、今年5月のゴダールに続いて集中して観ようと思っている。


8月4日(土)
遺作となった、サクリファイスを観る。直後の感想は、全然わからなかった。
しかし、ツィッターでやり取りして思ったのは、キリスト生誕のイメージをダブらせるといいのではないかということ。ダビンチの「東方の三賢人」の絵やマリアが出てくるし、最後の少年のセリフは「はじめにことばありき」だ。


8月6日(月)
ストーカー
原作はストルガツキー兄弟の同題のSF小説。この小説のことは知っていたが読んだことはない。
映画は特にSFしているわけではない。
結局三人とも“部屋”に入らなかったことは、絶望を表しているのかと思った。
しかし最後に、主人公の足の悪い娘はエスパーかと思わせる場面で列車の騒音とともにベートーヴェンの第九が聴こえてきて、実は希望を表しているのだと思えてきた。

ノスタルジア
途中何度かうとうとしてしまい、構成、ストーリーがよくつかめなかった。
ただ、ストーリーは終盤を除いてあまりない印象。現在、過去、思い出、連想などがモザイク的につながって、抒情性の強いものになっていた。
というのは象徴性の高いもの――たとえば雨、水、犬、鼻血、少女、「1+1=1」という文字、鏡に映る別人など――がいくつも出てくるのだが、それが物語にどれだけ結び付いているのかよくわからなかった。
このことは上記の作品にも言える。それと言葉の比重が高い(少々日常性から乖離している)。
by pprivateeye | 2012-08-07 00:34 | 映画

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye