最近読んだ本
2012年 07月 15日
クラシック音楽は映画と同様、その深みにはまりこまないように注意しているジャンルだ。
だからこういう本を読むのが一番危険なのは重々承知している。
超一流の人とその世界のプロではないがよく理解している人とが対談しているという本、しかも両者がひねくれた人ではなく、大人な人ならその内容は充実しているに決まっている。
事実なかほどの、マーラーの音楽について語られた箇所では危なかった。
マーラーはほとんど聴いたことがないのだが、その対談を読んでいるとこれは面白そうだ、新たな世界がありそうだと思い始めている自分に気付いた。
ところでまったく内容とは関係がないのだが、途中まで小澤さんと話をしているのは同じ作家だが村上春樹ではなく保坂和志と思っていた。なぜだ?
国立新美術館での「セザンヌ展」の予習のつもりで読み始めたのだが、ようやく読み終えた。
読んでいて何度も白岡さんの写真のことを思い浮かべていた。
特に強く思ったのは≪オーヴェールの首吊りの家≫と≪農家の内庭≫と二つの作品だった。
≪オーヴェールの首吊りの家≫
この作品は「セザンヌ展」で見ることができた。