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大人

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4月25日(水)

シアター・イメージフォーラムで「はじまりの記憶 杉本博司」を観る。
もともとTV番組として撮影したものを元にして映画化された作品。
落ち着いたナレーションが杉本の皮肉っぽさやスケベ親父なところを和らげている。
この人の「写真は虚像である。しかし、虚像も写真に撮れば実像となる」という言葉が好きなのだが、この映画のなかでもメモを取りたくなるような発言がいくつかあった。
若い頃からカメラをぶら下げて街中で写真を撮るというのは嫌いだった。設計図に基づいて仕事をする建築家のように、しっかりとしたコンセプトのもとに写真を撮りたかった。
アートは最も想像力を保持していると思う。
自分の中で一番古い記憶が水平線で、それが「海景」につながっている。
みんな同じ見え方をしているのかどうかわからない。もしかしたら共同幻想の上に成り立っているのかもしれない。


坂を下ってルデコへ。
WS2B 31・32期グループ展「monollage」、ルデコ、2F、3F
1年前にグループ展をやったメンバーが再度自主的に展示を行う。
前回の作品を全部覚えているわけではないが、1年前からみんな「大人」になったという印象。
モノクロの作品は黒がしっかりとしていてキリッとしているのが好きだ。
何を撮るかではなく、どう撮るか、どう作品とするかというところに力を入れているのがわかる。
会場で同じ写真仲間に会う。お互いに「杉本博司が良かったよ」と言う。映画館にいっしょにいたのかなと思ったが、むこうは原美術館の展示を観てきた後だった。
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by pprivateeye | 2012-05-03 16:57 | 映画 | Comments(0)