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<午前十時の映画祭>

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みゆき座で「大脱走」を観る。
有名人気作品だけにいつもより観客が多かった。帰り際に年配の女性が映画館の人に「面白かったです」と言っていたのが聞こえてきた。
「荒野の七人」を監督したジョン・スタージェスがここでも監督をしており、そのときの出演者スティーヴ・マックィーン、チャールズ・ブロンソン・ジェームズ・コバーンを起用している。
どちらの映画も三人の演技は似ている。マックィーンがやや一匹狼的性格が強くなっているか。
ブロンソンは耐える感じある、コバーンは飄々としている。
映画が面白いのはいろんなメタファーがあるからだろう。それは何かの象徴だったり、リスペクトだったりする。
この映画ではマックィーンがボールを壁にぶつける音で終わっているが、それは自由を諦めない不屈の姿勢を示しているようだ。



◆アナトリー・チェルカソフ写真展「自然における私の居場所」、銀座ニコンサロン
作者はウクライナの著名な農業経済学者のらしい。
作品はプラチナ・プリントによるウクライナの自然。
大全紙サイズの大きなものもある。デジタルでネガを作成したのだろうか。
また、薬品を塗布した刷毛の跡が見られず、これはマスクを使って塗ったのだろうか。
いずれにせよ、これまで見たプラチナ・プリントの写真ではその数も大きさも一番だ。
しかし、プラチナ・プリントに魅かれることはあまりないなあ。
その理由としては、プリントの色がセピア調になるため、印象が郷愁とか追憶といったものになってしまう。また、諧調が豊かとはいうものの、そこから鋭さを感じることはない。
by pprivateeye | 2011-10-17 23:58 | 映画

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye