駆け足で。
2011年 07月 23日
◆小松浩子展「資本の有機的構成」、Gallery Q
桜上水のBroiler Spaceで二人展を連続してやっていた女性の一人。資材置き場を撮っている人。
この展示も同じ。大量の六つ切りサイズとロール紙。六つ切りは数えたら78点あった。
作品の並びは微妙に左右のつながりがあるようだった。
圧倒的な数のため、全体を見ようとしても見られることを拒否しているようにも思えた。
◆ザビーネ・シュリュンダー写真展「ひとの存在を繋ぐもの」、銀座ニコンサロン
キャプションの日本語が怪しい。本人によるものか、翻訳かどうかは不明。
しかし、写真は主観とあり、大いにうなずく。
作品は静かな印象。
広めの余白は全体が白に向かうようで、それはイコール過去に向かうもののように思えた。
◆上田義彦写真展「火山の島」、RING CUBE
十年後の三宅島を企画絡みで撮影。
風景は35mmのカラーのようだが、人物はたぶん8×10のカラーで圧倒的な質感。
このポートレートを見るだけでもいい。
カラーの色は写真集『QUINAULT』と同じで、緑の色が強い。
カロタイプで講評講座。
白岡さんたちがアルルに行っていたので約1ヵ月ぶり。
夜になってからも参加する人がいて、最終的に15人が出席。
今回も自分の写真を見てもらうことができなかった。全然プリントしていない。
アルルに行った人たちからはレヴューの話を、そのとき見せた作品を見ながら聞かせてもらう。
否定的な意見はほとんどなかったようだ。
カラーかモノクロか、デジタルか銀塩か、あるいはフォーマットやプリントサイズなどは愚問のようだ。
あくまでも作品の内容、質が問われる。もうひとつは作者の作品に対する考え。