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日本語訳

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みゆき座で「十二人の怒れる男」を観る。午前十時の映画祭。
ヘンリー・フォンダが主演で、映画のタイトルだけは知っていた。
筒井康隆がこの映画をパロッて「十二人の浮かれる男」をいう戯曲を書いていたはずだ。

ところで原題は「Twelve Angry Men」なのだから、邦題も「十二人の怒れる男たち」と複数にすべきだと思うし、そのほうが語感いい。

12人の陪審員が評決するのだが、有罪11対無罪1で分かれる。評決には全員一致が必要なので、ここから議論が始まる。
それは話し合いであり、怒鳴り合いであり、告白であり、悩みであり、懐柔であり、脅しであり、諌めであったりする。
議論が進むうちに次第に無罪と思う者が増えてくる。

「有罪」は「Guilty」で、映画の中でも何度も使われる。
日本語では「有罪」の反対語は「無罪」だが、映画の中では「Not Guilty」と言われている。
「無罪」という言葉は「Innocence」だが、一切使われていない。
「Guilty」「Not Guilty」は裁判用語であり、「Not Guilty」は「無罪」という意味ではなく、単に「有罪ではない」ということを表しているようだ。

このあたり、うがった見方になるかもしれないが、キリスト教がベースにあるように思う。
キリスト教における原罪とはアダムが禁断の実を食べたことであり、罪を問うことができるのは神だけだ。
だから、人が人の罪を裁けるのか、裁いていいのか、という疑念があって、「Not Guilty =有罪ではない」という表現になったのではないかなーーー、と思う次第。




   
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by pprivateeye | 2011-06-13 21:47 | 映画 | Comments(0)
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写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye
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