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ポートフォリオレビュー

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新宿ニコンサロンでの写真家・畠山直哉さんのポートフォリオレビューでのメモ。

・なぜモノクロフィルムで撮って、なぜ印画紙なのか。
・写真に驚きがなくなったと言われる時代に、オーソドックスな手法で、内容で見せる意味は何か。
・オーソドックスな驚きだけで写真を見せることができるか。
・魅力だけでセレクトできるか。
・自分が基準だと延々言われてきた。もう少しリアルな基準がほしい。
・居心地のよい、ゆるいコミュニティ、仲間内にとどまっていないか。
・言語化できていない。海外に持っていくとすればどうか。
・自分の中の何かを拾う。
・問いの形をはっきりさせる。シリアスなセレクトが可能。ニュアンス、気持ちを組織化していく。
・物語がダメなのではなく、その質がダメ。
・写真に意味が生じるのは必然。
・物語をどうやって組み立てていくか。こういった議論が必要だがまったくなされていない。
・タイトルを見ると頭のの中がわかってしまう。写真を見ただけではわからない。
・写真の面白いと思うものは、ほんのちょっとだけ面白い。ここにいろんなものが詰まっている。
・写真はいつも誰かの写真に似ている。
・存在として見るか、作品としてみるか。
・ゴッホの絵を知識抜きで見て面白いかどうかわからない。無垢の目で見ることはもう不可能。
・謎を謎のまま投げ出す。
・自分の写真をどの程度自分で読むことができるか。
・自分の写真から聞こえてくるものを真剣に聞く。
・写っているモノを語らせる。
・心の中を見るのが疲れることもある。
・謎が解けていく過程でもう一歩深く見ることもある。
・写真家の身体なのか、被写体なのか。
・わかりやすさを軽く見ない。失敗ではない。わかりやすさにも質がある。
・過去のパースペクティブを身につけて、世間の評価、見方、意見を気にしない。
・顔はモノとは違う。風景とポートレートは別物。
・生物として人間は人の顔を敏感に見分けられるようにできている。
・人物写真は写真の中に視線が生まれる。線の構成。
・インティマシー、親密感。共通できるものがあれば、いい写真と言われることが多い。
・二つの面で考えることができる。被写体、写真というメディウム。
・セレクトのときは写真を素材として考える。
・ちょっと特別な何か、特別な驚きが一瞬、物事の理解を遅らせる。
・スムーズじゃないコミュニケーションが写真の魅力。
・セレクトは誰に見てもらいたいかが出る。尊敬している人に見せるつもりで選ぶ。
・写真は、作者と見る人との通路。
・自問のサイクル、セルフセラピーがスペクタルになっていれば他人は見る。もっと見たいという気持ちにさせる。
・写真は世界を離す。遠くから世界を見る芸術。
・タイトルに関しては間違いというものはない。ただし理解付けが必要。
・タイトルは文章ではない。
・タイトルからの表象、イメージを想像しておく必要がある。


17時半、10人くらいのところでギブアップ。





  



by pprivateeye | 2011-02-26 23:23

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye