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天の邪鬼

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◆清家冨夫写真展「Untitled」、ブリッツ・ギャラリー
みんな大絶賛なので、それに逆らって。
清家さんがこれまでフィルムでやってきたことをデジタルでやろうとしているのだなと、右手奥に上下に並べられたプリント違いの三点を見て思った。
ペーパーのテクスチャが見えるのはどうか。
自転車のハンドルが光りを反射している箇所は、テクスチャが見えることで光っているのにシャドーのように見えたりしている。
コンデジで撮影して、ピントが作者の意思通りになるのか疑問だ。
左手の壁に展示されている、テーブルにナイフの柄のようなものが置いてある作品。画面右上1/4のボケ方が変だと思うのは錯覚か。
このあたりをきちんと説明してくれて、誤りを指摘してくれる人がいたらうれしい。


◆ハービー・山口写真展「1970年代、二十歳の憧憬」、キヤノンギャラリーS
あまり期待していなかったのだが、予想以上によかった。
最近の作品にはワン・パターンのようなものを感じていたが、ここには自由さ、開放感がある。
笑顔を撮っているのは人柄だろう。
キャプションにある、「・・・カメラを向けると一緒に喜んでくれた。」というのは泣かせる。
トークショーが終わって会場に本人が現れたので写真集にサインを貰う。

ところで写真展とはまったく無関係だが、この時代で「二十歳」という言葉を目にすると、高野悦子『二十歳の原点』を思い出してしまう。
by pprivateeye | 2010-10-02 20:18

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye