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連続して見ること、それを言葉にすること。

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◆「ゼラチンシルバーセッション 2010」、AXIS gallery
ビッグネームを集めた、大人数のグループ展という印象。
各作品はネームプレートを見なくても作者が誰かすぐわかるものばかり。わからなかったのはあまり知らない作家だった。
特別出品としてアンセル・アダムス、植田正治、稲越功一。
アンセル・アダムスは人物を撮ったものがよかった。特に1944年のキャンプでの家族。
瀧本幹也の作品がBest。展示は1点だけだが、海の反射を撮ったもの。ポロックのドリッピングのようでワクワクする。
鈴木理策のWhite Sands、人物の写っているものは植田正治へのオマージュか。
杉本博司は昭和天皇の1点だけ。題名が「御真影」。パンフレットのコメントも含めて、相変わらず食えないオヤジだ。
石塚元太良のパイプラインもGood。
全員ではないが、プライスリストも一覧表にして置いてあった。


◆福山えみ写真展「月がついてくる 5」、TOTEM POLE PHOTO GALLERY
少し写真が変わってきているような印象。手前のボケよりも、意識がその向う側に向かってきている。
これまでは手前のボケが行く手を遮るものであり、また逆に世界に対するガードでもあった。
それが次第に薄れ、一歩踏み出そうとしているのか。


◆コニカミノルタプラザ
ギャラリーA、ミナミノケイタ写真展「loop」
モノクロのスナップでショーウィンドウなどへの写り込みを撮ったものが多い。
黒がきれいだ。小全紙でマットなし。
フレームにガラスを入れているので反射するのだが、それがあまり気にならない。むしろモチーフとの相乗効果のようなものを感じる。

ギャラリーB、田口眞写真展「地球の表情」
岩の写真。全部、日本で撮影。
風景写真ではないので、その違いを明確にしていかなければならない。
一部分にだけピントがきている岩のクローズアップが気にいり。

ギャラリーC、宇井眞紀子「アイヌときどき日本人 Ⅱ」
関東に住むアイヌの人たちの祭礼を中心に追ったもの。約5000人の人がいるらしい。
アイヌ民族の定義は何だろうと思った。
確か、ユダヤ人とは母親がユダヤ人で割礼を受けている者、というのをゴルゴ13で読んだ記憶がある。
by pprivateeye | 2010-05-13 23:23

写真について、極私的な、 あれやこれや


by pprivateeye